MBAを取得する意義

こんにちは。T22のYutaです。

MBA生活1年目も終盤に差し掛かり、この一年を振り返りながら、MBAを取得する意義って一体何なのかを書いてみたいと思います。

MBAを取得する理由として良く聞くものは、「経営知識を体系的に学びたい」「ネットワークを広げたい」「キャリアチェンジ」といったところかなと思います。これは私自身もそう思っていますし、まさしくMBAで得られるものだと感じています。

ただ、個人的に最も大きいと感じているのは「関心の幅が広がること」と「その広がった関心を満足させるべく投入できるリソースが沢山あること」です。

MBA生活を経て、授業では沢山のことを学び、これまでとは異なってくる自身のネットワークとの関わり合いの中で多くのことを見聞きし、異なる国で生活することでこれまでとは違ったことを経験する、そんな過程の中で、今までとは比べものにならないくらい多くのことに関心を持つことになると思います。

また、関心を持つからこそ、それについて調べ、深く考えることができ、自分自身を更に磨き上げていくことができると感じています。例えば、マクロ経済を学ぶことで株価や金利の動向や企業の貿易動向に関連する新聞記事に注意がいったり、多様な国籍のクラスメイトと会話することで国際関係に関心がいったりする等。統計を学んだことで、プログラミングに目覚めるといった事象もそうだと思います。

「でもそれってMBAじゃなくて、転職したり、海外赴任したりしても同じように関心は広がるんじゃないの?」と思う人もいるかもしれませんが、それはもちろんそうだと思います。ここでMBAの利点は、上記二点目のリソースが沢山あることです。働いている時は、やはり目の前の仕事に相当に時間と労力を払うことになりますが、今は学生なので調べたり、考えたり、スキルを開発したりする時間が沢山あります。(もちろん学業は忙しいですが、そこは自分次第でバランスもとれます。)周囲には教授や優秀なクラスメイトも多く、力を貸してくれる人が沢山います。大学が提供してくれるリソースもおおいに活用できます。そして関心をもったことにトライして、失敗してもそれが許され、自分の糧にすることができる環境でもあります。

MBA生活でアカデミックに学んだことや、築いたネットワークをいつでも活用できる状態で維持することは大変ですし、実際にピンポイントでそれを活用できる機会はもしかしたら多くないかもしれませんが、関心を広げ、関心をもった事項に没頭することで身につく「学び続ける力」は自分自身に深く根付き、色んな場面で活用しつづけることができるのではないでしょうか。

最後にTuckの宣伝をしておくと、「ゼネラルマネジメントスクールであることから自分では関心を持ち得なかった科目にも取り組むことで、新たな気づきが得られること」や、「少人数制だからこそ得られる機会の多さ、周囲との関わりの深さ」といった観点から、上述のMBAの意義を精一杯感じられる場所だと思っています。