Tuckの寮生活

こんにちは、T24のTHです。

1年生は今週秋学期のテストを終え、冬休みに入りました。当方は、今年キャンパス内の学生寮に住んでおり、今回は主にその寮について紹介していきたいと思います。

Tuckの住居選択

Tuckでの住居は主に以下から選択することになります。

    • キャンパス内(Tuckの学生寮)

大きく4つの建物に分かれていますが、全てTuckの建物内にあり、クラスルーム、ダイニングホール、その他の施設との移動も容易です。地上1階もしくは地下で建物同士が連結しているため、冬場は外に出ることなくキャンパス内を移動することができます。

各寮の共有スペースでは学生同士の交流やイベント等も図れるようになっている一方、全ての部屋はシングルルームのため、コミュニティ内での生活と一人の時間のバランスを取りやすくなっている、という印象です。

なお、キャンパス内の学生寮は1年生の期間のみ居住可能なため、2年生になると以下のキャンパス外へ移動することになります。

    • キャンパス外

Sachem Village
パートナーや子供連れのDartmouth大学院生向けの住居です。1~3ベッドルームまでの選択肢があり、家族構成によって住居タイプを選べるようになっています。

Summit on Juniper
こちらもDartmouthの大学院生向けの住居。最近建てられたばかりのようで、設備も新しく、シングルルームやルームシェア等いくつかのオプションを選択できるようです。

– その他学校付近のアパートメント等
学校付近のアパートメントは代々Tuckを含む大学院生が借りている所が多く、自分自身で探すことも可能ですが、学校側から候補となるアパートメント等を紹介してもらうこともできます。2年生になると一軒家やアパートメントを複数人でシェアするケースも多いようです。

なお、上記キャンパス外の住居はいずれも車で5-10分以内の距離ものがほとんどで、Sachem VillageとSummit on Juniperはキャンパスまでのシャトルバスもあります。

 

キャンパス内の寮

    • Whittemore寮

こちらの寮は一言で述べると、パーティ寮です。

キャンパス内の寮の中では最も古い建物となりますが、丁寧にメンテナンスされています。1F、2Fにはパーティ等のイベントが可能なスペースや、グループスタディが可能な会議室があり、地下にはジムとランドリーが完備されています。

1Fから4Fでは10部屋程度の単位でクラスター分けされたスペースが存在しており、クラスター毎の共有スペースにはテレビ、ソファ、冷蔵庫、そして各部屋には、ベッド、デスク、リクライニングチェア、小型冷蔵庫、シャワー・トイレ等が備わっています。なお、キッチンは1Fのみにあり、そこを共有で利用することになります。

こちらが1Fの共有スペースです。学期中はほぼ毎週末何らかのイベントやパーティがこちらで開催されています。

この共有スペースでは天井から大型スクリーンを下すことができ、映画鑑賞をしたり、最近ではワールドカップを観戦しています。たまにカラオケイベントもこのスクリーンと音響設備を利用して開催されています。また、冬場はこちらの写真のように暖炉がつきます。

 

生活感丸出しですが、各部屋の内部はこのようになっています。コンパクトではありますが、必要最低限のものが予め備え付けられています。また、シャワー、トイレの水回りは2週間に一度、清掃してもらえ、大変助かっています。

 

  • Pineau-Valencienne (PV)/ Achtmeyer寮

こちらの寮は一言で述べると、キッチン充実キレイ寮です。

PV/ Achtmeyerはそれぞれ別の建物ですが2Fより上の寮スペースは渡り廊下で連結されており、部屋の構成や設備は前述のWhittemoreとほぼ同様となります。

共有スペースも居心地よく、テレビやボードゲームなどが設置されており、学生同士の交流が図りやすくなっている印象です。

他の寮との最も大きな違いは各階にこのような充実したキッチン設備がある点でしょうか。なお、他の寮の学生もこちらのキッチンは利用可能です。

  • Buchanan寮

こちらの寮は一言で述べると、静かなホテルライク寮です。

この寮は他の寮とはキャンパスの反対側に位置しています。数年前までは外部からのビジター用の宿泊施設として利用されていたようですが、現在は寮になっています。

こちらの寮の特徴は、個室が比較的広く、新しいという点です。そして、Quiet Dormと称されており、個室や共有スペースでのパーティは禁止されています。

また、少しマニアックですが、こちらの寮のランドリーは利用無料(他は$1-2程度)となっています。

 

以上、キャンパス内の寮紹介となります。いずれの寮も少しずつ特色がありつつも、充実した学生同士のコミュニケーションと勉学に集中可能なスペースを確保でき、とてもおすすめです!

 

Hanoverでの子育てと家族の生活

夏の暑い日々も終わったようで、段々平均20度前後と肌寒い季節になってきました。T23のDMです。

今回はニューハンプシャーの片田舎でパートナーの方々がどういう生活を送っているかに焦点を当てて紹介していきたいと思います。

育児について

私は2歳の娘を連れてきていますが、彼女は毎日車で数分のプレスクールに通っています。色んな国から来る子ども達に囲まれて、豊かな自然の中でモンテッソーリ教育を実践する学校に通えているため、幼少期から貴重な経験ができていることを羨ましく思うばかりです。

国籍を問わず、クラスメイトのお母さんお父さんたちもベッドタイムには苦労しているらしく、傷だらけの顔で授業に臨む友人を見ると微笑ましく思えてきます。親同士の親交も深まり、家族ぐるみの付き合いができる点は大きな魅力だと感じています。

社会人生活で育児に充てる時間が少ない日本人にとって、学業、就活、アクティビティと育児のバランスは学ぶことも多いです。

また、私は南カリフォルニアの地域にもしばらくいたことがありますが、この地域の人たちは子どもに対する接し方がとても丁寧で、温かい愛情を感じます。スーパーで買い物をしていれば立ち止まって子どもに声をかけてくれたり、笑顔で見守ってくれたりする人たちも多く、たくさん褒めてもらえて気分も上がります笑

近隣のアクティビティや生活事情について

ハノーバー自体は小さなコミュニティですが、車で数分行ったところには様々なアクティビティがそろっていますので、一部紹介したいと思います。

  • 夏の過ごし方

地元の人たちが集まる屋外プール施設のLebanon Veterans Memorial Pool

・ 6~8月オープン

地元で採れた野菜や手作りの日用品が並ぶNorwich Farmers Market

・40年以上続くこの地域で最も古く大きなファーマーズマーケット

・5~10月は毎週土曜日午前中に開催(2022年9月現在)

車で30分圏内にはいくつも美しいゴルフコースが点在

メープル味のソフトクリームが美味しい牧場Mac’s Maple

・ ここの牛乳は美味しいです。近くのスーパーで買うことができます

・ 飼育されている牛や馬の見学もでき、娘が大好きな場所の一つ

りんごやブルーベリー、フラワーピッキングが楽しいRiverview Farm

・ Mac’s Mapleのすぐお隣にあります

・季節によって、りんご、ブルーベリー、ラズベリー、かぼちゃ、お花など収穫できるものも様々

  • ビールがおいしい

お隣のVermont州は個人経営も含めると世界一ビール醸造所が多い地域らしく、ローカルでしか味わえない様々なビールが楽しめます。大自然の中で一杯楽しむのは夏の醍醐味の一つかも。

川沿いで涼みながらのテイスティングが楽しいLong Trail Brewery

・ ここのハンバーガーはお勧めです

・ 川遊びが楽しい。小さな魚がたくさんいます

  • 食事関連

近くにあるスーパーにはオーガニックの野菜が豊富で、日本の薄切りのお肉や豊富な魚介類が恋しくなることもありますが、自炊して楽しむには十分な環境です。値段は張りますが、薄切りのお肉や魚介類はボストンやメイン州まで出かけてまとめ買いしたり、通販で買ったりすれば一通り揃います。近くにアジアンマーケットもあり、日本の即席麵、餃子や焼売などの冷凍食品、納豆や豆腐、白米も手に入ります。

  • 秋冬の過ごし方

秋は、紅葉が全米一美しいといわれるほどの地域なので、ホワイトマウンテン、メイン州にあるアーカディア国立公園に出かけたり、近くのトレイルを散策したりと、楽しむことができます。

メイン州ポートランドにて

冬は、豪雪地域なので雪かきは必須。頑張れば一人でも大きなかまくらが作れます。もちろんスキーやスケート、私の娘(2歳)くらいの小さいお子さんならソリに乗せて遊ぶこともできるので、冬でもアクティビティはたくさんあります。

雪遊び

Sachem Villageというコミュニティ

世帯連れが多く住んでいるSachem VillageはTuckの学舎から車で5分くらいのところにあり、毎日シャトルバスも通っています。全部で255世帯あるようですが、家族ぐるみでの付き合いも深く、コミュニティ内には公園もあり、娘は毎日家の前の公園で遊んでいます。夏は家族ぐるみでバーベキューパーティーをしたり、子どもが寝た後に深夜まで続く対話をしたり、ハロウィンにはコミュニティ全体を巻き込んだパレードがあり、子どもも大人も色んなキャラクターに仮装して楽しみます。治安はアメリカでここ以上良いところがないと思えるほど良いです。

ハロウィンパレード

四季を通して美しいSachem Green

もっと紹介したいこともありますが、今回はこの辺で。

パートナーの方々は不安も多いことと思いますが、ご家族で学校を選ぶ際の一助になれば幸いです。

Portsmouth & Portland

Hanoverから東海岸方面に2時間ほど向かうと、Portsmouthの町に着きます。

ポーツマス周辺はアウトドア以外の観光資源があります。Hampton Beachでは、米国東海岸の海で泳ぐ経験ができますし、ビーチのすぐ近くからはホエールウォッチング船も出ています。

私はAl Gauron Deep Sea Fishing and Whale Watchingという会社のツアーに参加しまして、一人40ドル、約4時間の航海中に7~8頭のクジラを結構近い距離で見ることができました。

また、ポーツマスは日露戦争講和条約の結ばれた場所で、Portsmouth Historical Society’s John Paul Jones Houseという場所に行くと、当時の外交資料を見ることができ、歴史好きにはたまらない感じになっていて、訪れる日本人のファンも多いとか。

その他にもUSS Albacore Museumという潜水艦がそのまま保存されていて内部が見れる博物館、Kitteryというだだっ広いショッピングモールもあります。Strawbery Banke Museumも有名ですが、私にはイマイチぴんと来ませんでした。

↑ USS Albacore Museumにて

 

そんな感じでポーツマスを楽しんだ後にさらに1時間、車を走らせるとMaine州Portlandに着きます。

Portlandはシーフードのメッカ。BostonやNew YorkのレストランもPortlandから取り寄せているらしく、魚食文化の日本人としては最高の町です。

そのPortlandでマストなのは、日本人が経営する水産加工場、ISF Trading。10月~4月頃に行けば生食用のメイン産塩水ウニを買うことができます(それ以外の時期はペルー産のウニが買えますが独特の風味が苦手な方もいるかもしれません)。特に旬なのが10~12月で、このシーズンのウニの美味しさは北海道にも引けを取らないもの。しかも写真のパックが20ドルとリーズナブルです。他にも様々なシーフードが入手でき基本的にどれも美味しいですが、ここで買うホタテ、もちろん刺身用は最高に甘くて美味しいです。また私たちが初めて訪れた際は、ウニをその場で割ってオス・メスの食べ比べや、アンコウの丸魚を見せてもらったりしました。ニューヨーク在住の日本人からの取り寄せの依頼もひっきりなしだとか。

シーフードの町なのでレストランも非常に充実しており、コロナ以降は閉店が続いていますがMiyakeは私がアメリカで食べた日本食では断トツのNo1(ラーメン屋の方はややアメリカナイズされている印象があります)。また、「ロブスターロールってそこまで美味しいか?」という疑問をふっ飛ばしてくれたのがLuke’s Lobster Portland Pierのロブスターロールでした。

Portlandはとにかく胃袋を空かせるのが史上命題です。Portland Museumをゆっくり鑑賞したり、街歩きしたり、フェリーで10分のPeaks Islandでサイクリングをしたり、車で30分のFreeportまで足を伸ばしてショッピングモールを楽しんだりして、過ごすといいと思います。

↑ FreeportにあるLL Beanの旗艦店には巨大な靴のモニュメント

 

さらに時間のある方はPortlandから車でさらに3時間、New England唯一の国立公園、アカーディア国立公園へ。国立公園の名に恥じないアウトドアの宝庫ですし、少し伊勢志摩を思わせるような光景に巡り合えたりもします。

↑ アカーディア国立公園内のCadillac Mountainからの朝日