エレクティブの特色

卒業に必要なエレクティブの単位数は2年間合計で39単位です。通常のエレクティブ1科目は、週2回×90分×9週間で3単位です。Tuckのエレクティブには以下のような特徴があります。

1 Mini course

Mini courseとは、通常の授業の半分の単位(1.5単位)が獲得できる科目です。授業の負荷も半分で、①週2回×90分×4.5週間(Termの前半か後半のみ授業がある)、②週1回×90分×9週間のいずれかとなります。

ミニコースのメリットは、1つはスケジュールの柔軟性です。つまり、同じTermの中でも、前半は週10コマ、後半は週6コマ、みたいな強弱をつけて、就職活動やプライベートを充実させることができます。もう1つのメリットは、ちょっとだけ興味のあるテーマを気軽にカジることができる点です。

ミニコースの数は結構多く、私はこれまで1年春に1つ、2年秋に3つ、2年冬に2つ履修しています。

2  MSQM (Management Science and Quantitative Methods option)

2020年より導入されたManagement Science専攻のオプションで、該当科目を15単位以上履修することで、MSQM専攻の認定を受けることができます。該当科目では、必修科目であるAnalytics I, IIで学んだ統計学、データ処理の技能を駆使して、マーケティング、ファイナンス、ビジネスアナリティクス等に取り組みます。詳しくはこちら

3 Independent Study

何か自分自身で研究したいテーマがある場合には、Independent Studyに取り組むこともできます。単位数は通常のエレクティブと同じ3単位です。私は、日本のある企業を主軸にコーポレートガバナンスのIndependent Studyを行いました。2年生になってから行うのが一般的ですが、1年生の冬学期からでも取り組むことができます。以下は、私の体験による具体的なタイムラインです。

2019年11月末:Tuck来訪のゲストからインスパイアを受け、Independent Studyをやってみたいと考える

2019年12月初:とはいうものの何から手を付ければいいのかわからないので、MBAプログラムオフィス(学生の相談窓口)のSallyに相談してみる。コーポレートガバナンスならProf. Eckboが適任だと紹介され、連絡を取ってみる

2019年12月初:Prof. Eckboからすぐに面談しようと返信受。その面談にてProf. Eckboがsuperviseすることを快諾、もう1名の教授の許可も面談中の電話で取り付けてくれて(実際にsuperviseしたのはProf. Eckboだが、2名の教授の署名が必要)、内々にIndependent Studyの実施が決まる。参考文献を大量に渡され、冬休み中に多少消化。

2020年1月初:Independent Studyの申請書類を正式に提出、承諾を得る。

2020年1月初~3月初:実際の研究を実施。日米欧の様々な文献を読み漁り。Prof. Eckboとは2週間に1度ディスカッションを実施。国内外のAlumniのネットワークを使って、インタビューを実施。皆様すごく協力的。

2020年3月中旬:論文の最終稿をProf. Eckboに提出。

当初は興味本位で始めた研究でしたが、Prof. Eckboとのディスカッションや論文を通じて、事前には全く想像していなかったような学びがありました。私の場合は平均的なエレクティブの1.5倍~2倍程度の労力はかけたと思いますが、本当に面白かったので苦痛は感じませんでした。